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松江 秀明; 米澤 仲四郎
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 249(1), p.11 - 14, 2001/06
原研JRR-3Mの冷及び熱中性子ガイドビームポートに設置された即発線分析装置を用いて、k-中性子即発線分析法(k-PGA)により食事及びそれに関連する標準物質の多元素定量の検討を行った。PGAにkを適用することで、比較標準試料を使用しないで多元素を正確に定量できる。しかし、k-PGAの問題点として、元素の絶対濃度を直接求めることができない点がある。その解説策として、標準添加法により試料中の1元素を定量し、その値から各元素の絶対濃度を求める方法を検討した。その結果、国立環境研究所及び米国標準技術研究所(NIST)の食事あるいはミルク粉末標準物質中の軽元素を中心とした水素、炭素、窒素、ナトリウム、イオウ、塩素、カリウム及びカルシウムの8元素の定量が可能であった。また、NIST標準物質の分析結果はNISTの認証値に対して7%以内で一致した。
初川 雄一; 大島 真澄; 早川 岳人; 藤 暢輔; 篠原 伸夫
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 248(1), p.121 - 124, 2001/04
被引用回数:6 パーセンタイル:44.06(Chemistry, Analytical)原子核分光において用いられている多重線分析法を放射化分析に応用することにより得られた成果を報告する。一般に中性子放射化分析法では主要成分からの線が妨害となって微量成分からの微弱な線を同時に測定することは困難である。そこで多くの場合、化学分離等の検出を行うことにより主要成分の影響を除いて微量成分の検出を行うが、そのために手間と時間がかかりさらに分離過程において誤差が生じる恐れがある。本研究室では多重線測定から2次元マトリクスを作り26元素の非破壊同時定量に成功した。